2011年以来初の日米協調円買い介入、データが示すもの
USD/JPYは7月30日に163.74まで上昇した後、日本と米国が協調して介入し、3営業日以内に155.32まで下落した――円をめぐる協調行動としては15年ぶりとなる。日次参照系列にはこの高値・安値のいずれも一度も記録されていない。
8月3日、片山さつき財務相は、日本が米財務省と協調して円買い介入を行ったことを確認した――2011年以来初の日米協調為替介入であり、今回は円安ではなく円高方向への介入である点が異なる。USD/JPYは164円に迫る約40年ぶりの円安水準から、3営業日以内に155.32まで下落し、その後は値動きの一部を戻した。この一連の出来事は、1日1回の参照レートが構造的に示せないものを示す実例でもある。163.74の高値も、155.32の反発安値も、日次フィックスの系列にはどこにも現れない。
何が起きたか――セッションごとの経過
円は7月最終週を約40年ぶりの安値圏で迎え、7月中に付けた約164円という40年ぶりの安値に迫っていた。7月30日(木)、自社のライブフィードはセッション高値163.74を記録した――その後、数時間のうちにドルは約6円を失い、158円近辺まで下落した。アナリストは日本当局による単独の円買いを疑った。7月31日(金)には一時161円近辺まで戻したものの、その後の売りが再燃し――のちに協調オペレーションと確認される――週末にかけて157.4円近辺まで押し下げた。ドナルド・トランプ大統領は日曜日に米国の関与を公表し、8月3日(月)には片山さつき財務相が、日本が米国と協調して介入したことを確認した。この日、円は一時155.32まで上昇し――約3か月ぶりの円高水準――その後の複数セッションで値動きの一部を戻し、157~158円台に落ち着いた。
米国側の確認はトップから発せられた。日曜日にこの行動を公表したドナルド・トランプ大統領は、「彼らの円は弱含んでおり、少し助けが欲しいということだった」と述べた。スコット・ベッセント財務長官は金曜日の協調オペレーションを確認し、米国は「今後も協調介入への参加をためらわない」と述べた。片山財務相は記者団に対し、日本は「今後も協調介入の実施をためらわない」と語った。
なぜ協調オペレーションが異なるのか
日本は2026年、単独介入を繰り返してきた――4月28日から5月27日にかけての11兆7,349億円はその一例で――だがそのたびに、数週間のうちにUSD/JPYは162円台を再び上回った。協調オペレーションは、アナリストが単独介入の弱点として一貫して指摘してきた2つの点を変える。シグナルの強さ(両政府が今や公式に関与を表明し、米財務省のバランスシートも背後に示唆される点)と、逆張りポジションを取る側にとっての反撃リスクである。これがトレンドを恒久的に変えるかどうかは、本稿が予測するものではない。これまでの事実として確認できるのは、3営業日にわたる円高と、両政府がオペレーションを繰り返す用意があると表明していることだけである。
前回の日米協調介入は2011年3月、東日本大震災後に記録的な円高が進んだことを受け、G7中央銀行が協調して円を*円安*方向に誘導した時だった。円を*円高*方向に誘導する協調オペレーションは、1990年代後半より新しい変動相場制の時代には前例がない。
日次フィックス系列が見逃したもの
以下は、この一連の出来事の期間におけるUSD/JPYのECB日次参照系列であり、自社の履歴レンジエンドポイントから取得したものである。本稿で引用する日中の水準は、exchangerate.devのライブ・インディケーティブフィード――約60秒ごとにサンプリング――がこの期間に記録した値である。通信社が報じる値は0.1円程度、値動きが速い局面ではそれ以上乖離することがある。60秒間隔のアーカイブは社内データであるため、以下の日次系列が再現可能な部分である。
系列がなめらかに見えるのは、1日の内側を捉えられないからだ。木曜日のフィックスは162.94だったが、その日ライブフィードは高値163.74、安値158.05を記録していた――「40年ぶりの安値」という見出しを生んだ極値も、約5円に及ぶ日中の急落も、日次系列のどこにも存在しない。金曜日のフィックスは介入による値動きが完了する前の中央欧州時間14:10頃に確定した――フィックスは160.235だが、週末の水準は157.44近辺であり、フィックス確定後に約2.8円の差が生じた。そして月曜日のフィックス156.68は、155.32という反発時の極値を一度も捉えていない。1日1件の観測値しか保存しないアプリケーションは、なめらかな3日間の下落として記録し、この出来事が記憶される数字をことごとく見逃した。
これは、7月30日の163円台突破と同じ情報源選択の教訓を、より大きな規模で、かつ逆方向に示したものである。日次参照レートは、期末の会計処理や長期の履歴系列には適切な入力である。だが、G7政府が市場で操作を行っているセッション中に反応しなければならない表示・アラート・リスクチェックにとっては、誤った入力である。USD/JPYライブページはすべての観測値にsource、market_session、data_updated_atを付与しており、sourceとmarket_sessionの読み方では、ライブの取引日観測値と日次参照値をどう区別するかを説明している。
2つの政府が協調円買い介入を確認し、USD/JPYは3営業日で163.74から155.32へと動いた。日次フィックス系列には、そのどちらの数字も含まれていない。介入が行われた週において、アプリケーションがどの系列を保存するかによって、出来事そのものを記録したのか、その影だけを記録したのかが決まる。